■朝日酒造ご紹介

鹿児島から南に380km(ちなみに東京から1300km)、北緯28度19分、東経130度00分、黒潮本流のまっただなかに浮かぶ周囲50km弱の隆起サンゴの小島、「喜界島」に朝日酒造はあります。
創業は、黒糖焼酎蔵で一番古い大正5年(1916年)。先代が喜禎酒造所を創立。後、朝日酒造となる。奄美群島で最も東に位置し、朝日が一番早く昇る島、つまり「日出る國の銘酒」(喜界島の方言で“ヒイズルシマノセエ”と読む)に先代は、「朝日」と銘名。永遠に光り輝く太陽の如くいつまでも愛される銘酒になってとの願いを込めた。
島の主要農産物さとうきびからできる黒糖を原料にした黒糖焼酎製造の実績は、昭和28年アメリカからの群島返還とともに評価され、酒税法で奄美群島だけに認められました。
「朝日」は、仕込水に酵母の生育や活性に有効なカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を含んだサンゴ礁から湧き出る地下水を使用し、そして黒糖由来の甘い独特の芳香、風味を十分に楽しめるよう醸しています。
また、今年から原料の黒糖にこだわりたく、2〜3年前から計画して作ってきたさとうきびから黒糖作りもできるようになりました。今年は少量しか作れませんが、毎年毎年生産量を増やしていって、喜界島産黒糖100%使用にするのが夢です。
黒糖焼酎は、黒糖を原料としますので、スピリッツのラムに近い風味を持っていますが、一番の大きな違いは、黒糖焼酎は、食事と一緒に楽しめる、いわゆる食中酒として飲むことができるというところにあります。もちろん食後酒としても楽しめるわけで、またラムとは違う黒糖焼酎としての食後酒を提案していきたいと思ってます。
酒というのは、造り手の人間性をもろに映し出すものと思います。酒という生き物を育ててるわけですから。ですから、手がけた焼酎=喜禎浩之=喜界島、になればこれ以上うれしいものはないです。