■瀧自慢のご紹介

瀧自慢蔵元は三重県の山間部、奈良県との県境にある伊賀盆地にあります。伊賀忍者でも有名なこの地は、山々に囲まれ、蔵のすぐ近くには、「日本の滝百選」にも選ばれた、国定公園―赤目四十八滝の渓谷が続きます。この澄んだ空気と、清らかな水に囲まれた環境は、微生物を使う酒造りにとって最高の条件と言えるでしょう。おいしいお酒は、良い米、良い水、そして蔵の姿勢により生まれます。瀧自慢は、製造数量500石の小さなお蔵ですが、伊賀盆地で契約栽培される山田錦を中心に、赤目四十八滝からの伏流水を使用。南部杜氏「高橋 成男」氏を先頭に、蔵元が一体となり妥協の許さない酒造りに徹します。それは、厳冬の中の米洗いから始まり、管理の行き届く小さな仕込タンクの使用、生詰瓶燗による瓶詰など大量生産では出来ない、こだわりの一滴を醸し出します。更に、徹底した品質管理を重要と考え、大型冷蔵庫による貯蔵を行っています。お客様の口に入るまで、瀧自慢の「こだわりの酒造り」は続くのです。仕込まれた「もろみ」は約一ヶ月の醗酵を終え、「搾り」を迎えます。搾られたお酒は、まるで赤ん坊のように無垢ですが、それぞれに個性を持っています。この生まれたばかりのお酒は、蔵人達の手によって磨き上げられ、成長していきます。そしてその個性は洗練されキラキラと輝きはじめるのです。瀧自慢では「第二の酒造り」として、瀧自慢の味を造る重要な過程としています。『蔵元の能力が問われる』という、この「第二の酒造り」には蔵の「誇り」と酒造りに対する真摯な姿勢が表れています。『100人が一杯飲む酒ではなく、1人が100杯飲みたくなる酒を目指している』という蔵元、そして蔵人さん達。彼らが一丸となって造り出す、こだわりの酒は蔵の「個性」というエッセンスで飲む人の舌を唸らせることでしょう。