■黒龍のご紹介


福井県にある母なる川「九頭龍川」が街の中心を流れ、清流と緑と学園の街で知られる松岡町、ここが『黒龍』を醸し出す、わずか人口一万人程度の街です。そもそも『黒龍』の名前は、この九頭龍川から由来するそうです。その昔、大変な暴れ川であったこの川は、「黒龍川」と呼ばれていました。今でも、付近には川の神を鎮める目的で建てられた黒龍神社がいくつも存在します。九頭龍川は天然記念物の「あられがこ」・「天然鮎」が有名でありますが、ことに2月から5月にかけての季節は「桜鱒」・「五月鱒」が遡上するのが有名で、全国から多くのルアーフィッシングやフライフィッシング愛好家がこの松岡町を訪れます。すぐ近くにある天竜寺は、俳聖 松尾芭蕉が「奥の細道」の旅すがら一泊した場所で、翌朝弟子である北枝との別れにのぞみ「物書きて扇引きさく餘波かな」の句を遺して旅立った場所でもあります。また車ですこし足をのばせば、曹洞宗大本山である永平寺があり歴史を感じさせる街でもあります。黒龍酒造では、10月中旬から仕込みを開始し、4月初旬頃に仕込みを終えるという約6ヶ月間の厳しい酒造りを行っています。若手能登杜氏・新谷 修氏を迎え、現在6期目の造りを終えましたがその間に醸造部若手社員の育成にも力を入れ、今では5人の社員が活躍しています。
今後も、杜氏制と社員制が上手く融合した酒造りにむけて躍進してゆくことでしょう。
〜酒造りの基本は、あくまでも「手造り」であり、「情熱」を捧げて、お客様と感動を分かち合える「ものつくり」である〜というのが黒龍酒造のポリシーです。『お客様がいまいる瞬間(嬉しい・楽しい瞬間)、その瞬間をさらに素晴らしい時間にする為のお役に立てる存在として、私たちの子供達(お酒)が活躍することを望んでおります。』というメッセ―ジに、酒造りに対する深く秘めた思いが感じられます。