■麓井酒造のご紹介
昔から「うまい酒」はきれいな水の湧き出る、豊かな自然に恵まれた所でこそ出来るものだと言われています。山形県の北端に、日本最大級の氷河(万年雪)があることで有名な「鳥海山」があります。「麓井酒造」はその名の通り「鳥海山の麓にある井戸」から湧きつづける万年雪の伏流水をふんだんに使って、個性的な酒造りを続けてきました。酒蔵にはそれぞれ大なり小なり蔵癖(くらくせ)というものがあり、その最たるものの一つに仕込み水があげられます。井戸水は深さ30メートルの砂礫地帯から湧出する軟水系に属し、水温は年間13度です。この水を使うと、柔らかく膨らみのある酒質を得ることが出来ます。また麓井酒造さんは、「生?造り」にこだわり続けるお蔵元でもあります。「生もと造り」は昔ながらの製法で、手間と日数がかかるため、現在では少数派になってしまいましたが、この製法で醸した酒は「濃厚で味に奥行きの深さ」があり、熟成にも耐えられるものになります。ただこのお蔵のお酒は、単に「濃厚」なのではなく『喉越しに生?の旨さを感じられる酒』であり、バランスの良さ、品格の高さを感じさせてくれる屈指の銘酒であります。蒸し米から搾りまで一貫して「手造り」を貫くこのお蔵元は、小さいながら酒質の良さ、・旨さは、かねてから愛飲家の皆様の定評のあるところでした。品質本位を旨とする姿勢が先人の伝統技法を受け継ぎ、より優れたものへと発展させているのです。
『酒造りは自然の営みによるものだから、造り手の役目は米を吟味し、水を選び、技を磨いて…
後は麹の、そして酵母の赴くところを感じ取って手助けする。つまり主役達のお守り役に徹することが大事と考えています』と佐藤社長は語っておられます。
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