■美丈夫のご紹介
「美丈夫」の醸造元、濱の鶴酒造は高知空港から車で一時間程の田野町という町にあります。この町は豊かな自然と清らかな水に恵まれ、古くから醸造業が盛んな地域として知られています。県内でも早くから純米酒の製品化に取り組み、お客様の嗜好に対応した味を追求してきました。お蔵のある辺りは、昔ながらの木造の家々が続き、今も変わらぬたたずまいを残しています。そしてそんな家並みの間の路地を抜けると、目前に突如、青々と輝く太平洋が姿をみせます。この大海に見守られながら、濱の鶴酒造の酒造りは行われています。「美丈夫」は、幕末から明治維新にかけて近代日本の扉を開けた、土佐の志士・坂本龍馬の男らしさをイメージして生まれた酒である。「美丈夫」の酒造りについて浜川社長は『まず米を厳選し、それぞれの米の特性をうまく引き出すことを第一に考えています。そして米と酵母の相性を考えることで、バランスのとれた、飲み飽きしない味を目指しています。さらに小さな仕込みにすることで、タンク1本、1本の酒の管理を徹底し、しぼった酒を最高の状態のまま、お客様の元へお届けしたい。』と熱く語っておられます。にこやかで冗談好きな明るいお人柄の浜川社長ですが、時折みせる男っぽい一言や言動に、海の男、土佐の男を感じる魅力的な方です。地方米の「松山三井」を使って、その旨みを引き出した吟醸「麗」や純米吟醸「舞」は、地酒ファンに高い評価を得ています。『酒というものは、たくさんの出会いにより、人と人とのつながりの中で生まれ、醸しだされるものだと思います。これからもたくさんの人に出会いながら、おいしい酒を造り続けたい。』という社長の言葉に、このお蔵の魅力の原点が感じられます。
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