■ 長野市の北 妙高高原や野沢温泉など北信濃の入り口に位置する小布施町。

栗が特産で将軍家に献上栗として奉納されていました。小布施ワイナリーは小布施駅から徒歩15分で町はずれの田園風景地帯の一角にたたずんでいます。始めに目に付くのはに<welcome>と書かれた大きなタンクと<あきらめずに私達の蔵を見つめだしてくれました>と書かれた小さな黒板。とても家庭的な感じなワイナリーを表しています。ワイナリーを案内してくれたのはブドウ畑からそのまま来た思われる醸造責任者の曽我彰彦さん。曽我さんは本場に学んで日本で美味しいワインを造りたい一身で渡仏、ブルゴーニュで修行を積んで帰国後、畑造りから始めたという。彼の日に焼けた真っ黒い顔とゴツゴツした手が物語っています。畑はワイナリー周辺と町から少し離れたなだらかな斜面に点在していて、農閑期ということもあり畑の開墾をしていました、その作業はキコリそのもの。徹底して自分たちの手で行い、栽培地を選び、木を切り、根を引き抜くことから始まり、整地してようやく植樹。垣根仕立て葡萄を育てる、これからワインが造れるような葡萄ができるまで数年かかるのだから気が遠くなるような話です。創業以来「自家栽培100%」にこだわり続け、葡萄畑とそこに携わる人々の情熱がその葡萄に表れることを知っているからこそできる事なのかも知れません。