■ 日本最大の葡萄栽培地山梨県勝沼

30を越えるワイナリーが立ち並ぶ。ぶどう郷駅から車で10分、葡萄畑を越えると創業1947年のワイナリー、勝沼醸造があります。125年前に建てられた家を改修して創られて外観は70年以上歴史を感じさせられます。
そこで栽培され主にワインになるのが甲州種。甲州種の歴史は古く、718年に勝沼の柏尾山で修行していた僧行基の夢の中に葡萄を携えた薬師如来が現れ、これを開山のお告げとして、大善寺を開き葡萄を伝えた説、1168年に茶臼山に自生していた葡萄を雨宮勘解由が持ち帰り栽培した説。この日本固有で日本の風土に合う葡萄で世界を挑むワイン造りをしています。従来、甲州葡萄を使ったワインは観光ワインのイメージが強かったですが、勝沼醸造さんのワインは違います。周りから甲州ワインらしくないと言われることが多く逆に伝統的な甲州ワインからの脱却をしてきました。そこには、大量生産をやめ、1本の葡萄の樹から取れる収穫量を抑えたり、搾った果汁を凍結させて糖度をあげるなどに品質向上を努めた結果です。いまでは、単一畑から造ることで個性てきな味わいわ持つ畑を探すなど畑からの甲州種の見直しを取り組んでいます。「たとえ1樽でも最高のものを・・」の信念が甲州ワインに新しい風を起こしています。