■ 豊永蔵日記
お越しの皆様、だんだんなぁ〜(注:球磨弁でコンバンワの意)蔵のある熊本県人吉市は昔から「郡」と呼ばれています。生まれも育ちも球磨郡・湯前町の私はまさに山奥に住む「球磨人(クマジン)」です。
(好きな曲はジョン・レノンの「イマジン」です。)
ここ球磨郡は「日本書紀」で有名な「熊襲(くまそ)」の里です。
「熊襲」は古代史において大和朝廷に対抗しうる一大原始農業国家でした。ヤマトタケルノミコトが女装(オカマ?)して熊襲の大将であるカワカミタケルをだまして殺し、古代日本を平定してしまいました。最後まで大和朝廷と競ったのが「熊襲」なのです。もしここで熊襲が勝っていたら日本の首都は球磨だったのです。
なぜ熊襲が力を持っていたのか。それは司馬遼太郎さんも言っているように、我が球磨の地が日本の中で最も稲作に適していたからです。日本(琉球は除く)における本格焼酎の歴史は米が豊富にとれる球磨の地に朝鮮から焼酎の技術が伝来して誕生しました。豊永酒造は稲作の発祥の地であり、本格焼酎発祥の地である球磨の風土をオーガニック米(無農薬・無化学肥料米)で焼酎を造ることで表現しています。九州山脈の山々に象徴される深い緑、その山々を源とする大河・球磨川の悠々とした流れ、そして山と大河が創り出した田園の鮮やかな緑を「豊永蔵」で感じていただきたい。そんな気持ちで醸しました。はるかなる山々から想いを込めてお届けしますのでいっぱい飲んでください! |
 |