■ 正雪日記
季節の変化は早いもので小雪をこえてから冷え込むようになってきました。
蔵から望む富士山はまだ夏とあまり変わらない姿ですが、12月になれば白く雪化粧をし、きっと春までその姿を見せて暮れるでしょう。
蔵では平成17年度の仕込みが始まっています。
今年も杜氏は山影純悦が務めます。
杜氏は今年で24造りを迎えますが、蔵人は昨年同様7名、同じメンバーで仕込みにあたります。
少し前までは蔵人は熟練の職人で、高年齢の集団だったのですが山梨大介、崎村勉、川村弘幸の入社で蔵もずいぶん若返ってきました。
杜氏、蔵人の変更はありませんが、今年は賄いのおばさんが小川口文子さんに変わりました。
24時間蔵にいる蔵人にとって食事は数少ない娯楽のひとつでもあり、また蔵人の健康の面からも賄いは仕込み期間中重要になってきます。
今まで賄いは味付けの濃い岩手特有のものだと思っていたのですが、どうも偏見だったようで、薄味で素材を生かした風味ののしっかりとしたおかずが毎日並んでいます。
蔵人はあき時間にウオーキングをしたり自分たちで健康管理をしていますが、これで今まで以上に張り切って仕込みが行えそうです。 |
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